PROJECTS

神戸大学「海神丸(かいじんまる)」新造船ブランディング

Outline

・神戸大学の練習探査船深江丸は船齢30年を超え老朽化が進み、代替船の建造が望まれていた。
・代替船には以下の3つの機能の充実が期待された。
①有為な海洋人材の育成に不可欠な多目的練習船としての機能。
②「海の神戸大学」の顔として、多角的な海域探査や観測に必要な最先端の機能。
③巨大災害発生時などにおける災害支援機能の付加など社会貢献機能。
・新造船には「海の神戸大学」推進の顔としての活躍が期待され、その船名も「海神丸」と名付けられた。 また、関係者だけでなくより広範な市民の海への興味を増幅するためのアウトリーチ活動も積極的に進められる。

Planning

・新造船のコンセプトデザインには、世界的に名高い工業デザイナー奥山清行氏率いるKEN OKUYAMA DESIGNを起用。同デザインスタジオとは別掲阪急交通社のクルーズバス開発でご一緒し、その問題解決能力を高く評価しての起用。国立大学の付属練習船が外部の工業デザイナーにデザインを委託すること自体が珍しく、マスコミでも採り上げられ、話題を呼んだ。
・船体のコンセプトデザインは、ブランディングとソーシャルフレンドリーな視点から、「海のトリトン」の白いイルカをモチーフとし、またグラフィックデザインとして船体にはイルカのシンボルマークが表示される。シンボルマークには「海の神戸大学」のビジョンである「ONE OCEAN ONE GLOBE」がメッセージとして配され、船を活用する学生、研究者や広く市民の胸に刻まれることを願う。

海神プロジェクトサイト
http://www.org.kobe-u.ac.jp/kaijin-pj/shipbuild/

Team

総合プロデュース&ブランディング・ディレクション:岡田一雄[OK BRAND]
コンセプト・デザイン:奥山清行 橋本正和 坂本透[KEN OKUYAMA DESIGN]
シンボル・デザイン:松永玲[Studio Q]
クライアント:神戸大学